剤型に新たな選択肢が
「カルニチン欠乏症」は、先天性代謝異常症の患者や血液透析患者などにみられ、筋肉の痛みがあったり重症になると低血糖発作による昏睡などがある。
大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)は、日本で唯一のカルニチン欠乏症の治療薬である「エルカルチン錠」に加え、レボカルニチン製剤の新しい有効成分・剤形として「エルカルチンFF内用液10%」および「エルカルチンFF静注1000mg」の製造販売承認をカルニチン欠乏症の効能・効果で2012年12月25日に取得した。
(写真はWikiメディアより引用)
「エルカルチン錠」は、「プロピオン酸血症およびメチルマロン酸血症におけるレボカルニチン欠乏の改善」の効能・効果で承認され同社が販売してきたが、そのほかの原因によるカルニチン欠乏症に対しての適応症がなかった。
新剤型は、錠剤が飲めない患者に「エルカルチンFF内用液10%」。また「エルカルチンFF静注1000mg」は、カルニチン欠乏により起こる急性期の脳症・高アンモニア血症など、また急な治療を要する場合、経口摂取ができないなどのカルニチン欠乏に対し速やかに補充できるように開発された(新有効成分のレボカルニチン使用)。
▼外部リンク
大塚製薬ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/