シュガーハイという言葉を知っていますか?
日本よりも、欧米で広く信じられている現象で、砂糖を取り過ぎると落ち着きがなくなるというものです。特に、クリスマスからニューイヤーにかけての、お休みシーズンは甘いお菓子をたくさん食べた子どもが落ち着かなくて困る、という両親が多いとのこと。
特に欧米では、糖分と気分の関係についての調査が多く行われています。成人に対しては1997年に、肥満と食生活に関して行った調査で、気分と糖質の摂取には関連性がないことが報告されました。子どもについては、これより早く1995年に、糖質の摂取と行動には関連がないとされています。つまり、子どもも大人も、シュガーハイについては根拠はないそうです。
子どもの落ち着きがなくなる現象については、糖分よりも、クリスマスやお正月、冬休みなど目新しいイベントなどで、気分が高揚するためだと考えられるようになりました。
もちろん、バランスが取れた食生活を、変則の多い冬休み中も心がけることは大切ですが、少なくとも子どもが興奮状態に陥ることを心配してやみくもにお菓子類を制限する必要はありませんので、安心しましょう。
▼外部リンク
The Globe and Mail ; Don’t sweat the holiday sugar high – it’s a myth
http://www.theglobeandmail.com/life/holiday-guide/
American Society for Clinical Nutrition ; Metabolic and behavioral effects of a high-sucrose diet during weight loss.
http://ajcn.nutrition.org/content/65/4/
American Medical Association ; The Effect of Sugar on Behavior or Cognition in Children
http://jama.jamanetwork.com/