ロコモを減らすための大規模臨床研究が急務
2013年開始の「21世紀における第二次国民健康づくり運動(第二次健康日本21)」では、ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)の認知度を向上させるということが目標の1つになっている。
2000年に「骨と関節の10年(2002年より「運動器の10年」)」が発足、活動を開始した。その後2011年に一般財団法人「運動器の10年・日本協会」が設立、啓発活動を継続している。
主な活動というのは、国民の健康寿命の延伸、また生活の質の向上を図るための取り組みである。項目の一つに「身体活動・運動」があるのだが、習慣的な運動の大切さや日常生活の歩数の増加などについて記載されている。しかし骨や関節、筋肉から神経、脊椎脊髄など、運動器に関する具体的な記述はほとんどなかった。
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認知度と更なる研究が必要
ロコモというのは運動器症候群のことで、足腰が弱った状態のことである。ロコモになってしまうと、高齢になった時に要介護が必要になる確率が高くなり、寝たきりになってしまうことが多い。
現在のロコモの認知度に関して大規模な調査結果が見つからなかったため、8000人超規模のインターネット調査を行った。その結果あまり認知されていないということがわかったため、まずは戦略的に広報活動をすすめることが急務である。
またその他にもロコモの該当者や予備軍の減少するように、研究を進めていく必要がある。
▼外部リンク
健康日本21
http://www.kenkounippon21.gr.jp
厚生労働省 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf