10年計画の第一歩
日本赤十字社は、京都大学iPS細胞研究所が進めている「医療用iPS細胞ストック」計画への協力をすると発表をした。
京都大学iPS細胞研究所では、iPS細胞による治療を迅速に行うために、今後10年で「HLAホモドナー」の血液や皮膚からiPS細胞を作製し、保存をしておく「再生医療用iPS細胞ストック計画」を立てている。
日本赤十字社によると、平成23年度の全血献は約373万人、成分献血は約152万人の合計約525万人となっている。
拒絶反応が起こりにくいとされている「HLAホモ」の人は、日本人で数%とされていることから、日赤が協力を決定したことは、この計画に弾みを付けたと言える。
(この画像はイメージです)
2013年夏以降に「HLAホモ」ドナーのiPS細胞の作製開始
日本赤十字社では、今後献血する人から同意を得て「HLAホモ」の人を探し、iPS細胞の作製の協力を呼びかけていく。
呼びかけに応じた人は、京都大学iPS細胞研究所からの研究内容説明を受け、同意した場合血液や皮膚の提供をし、iPS細胞の作製となる。
日赤では、平成25年から献血者に対して協力を呼びかけ、「HLAホモ」の人からの提供は、夏頃からとなる見込み。
▼外部リンク
日本赤十字社:日本赤十字社と京都大学iPS細胞研究所が
『医療用iPS細胞ストック』構築で協力
http://www.jrc.or.jp/press/l3/Vcms3_00003383.html
京都大学iPS細胞研究所:再生医療用iPS細胞について
http://ips.kuhp.kyoto-u.ac.jp/kuh/ips.html