悪性脳腫瘍の治療における新たな選択肢
「悪性脳腫瘍」は一般的に手術による腫瘍摘出を基本として、術後の放射線化学療法を組み合わせた治療が中心であることから、医療現場からは治療成績の向上が望まれている。
2012年12月25日、Meiji Seika ファルマ株式会社は、光線力学的療法用剤「注射用レザフィリン(R)100mg」(以下、レザフィリン)を、悪性脳腫瘍治療薬としての適応を追加承認申請を厚生労働省に行った。
(この画像はイメージです・Wikiメディアより引用)
同剤は、PDT半導体レーザとの組み合わせて「早期肺がん」を適応として承認されている(2003年)。
光線力学的療法(以下、PDT)の経過について
東京医科大学脳神経外科の医師らにより、腫瘍組織の摘出後に、PDTによる腫瘍細胞に対する治療のさらなる効果を期待して臨床研究が実施された(2004年より)。
2009年より、東京女子医科大学先端工学外科の医師らが、社団法人日本医師会治験促進センターの治験推進研究事業の医師主導治験として「悪性脳腫瘍」患者に対するPDTの有効性および安全性についての検討を実施され、良好な成績が確認されたため、承認申請が行われた。
なお、パナソニック ヘルスケア株式会社がPDT半導体レーザについて申請の準備をしている。
▼外部リンク
Meiji Seika ファルマ株式会社プレスリリース
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/pressrelease/