死亡の原因は過重労働
弘前労働基準監督署は、2010年11月に、中国人研修医の男性(当時28)が、急性循環不全のため死亡したのは、長時間労働による過労が原因だったとして、労災認定をしていたことが分かった。
この研修医は、2002年に来日。2010年3月に弘前大学医学部を卒業後、同年4月から弘前市立病院に勤務していた。しかし、勤務をしてから7ヶ月後の11月末に自宅マンションで死亡しているのが見つかり、遺族が労災を申請していた。
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時間外労働は最大121時間
弘前労働基準監督署は、研修医の時間外労働が、月84~121時間になっていたと認定。
さらに、夏期休暇以外は全ての土日に出勤。月の宿直は2~4回となっており、十分に体を休める時間が確保できないまま、勤務を続けていたとし、過重労働だったと判断した。
弘前市立病院の東野博院長は
「亡くなられた研修医の方のご冥福を祈る。労災認定については大変重く受け止め、あらためて労働環境の再点検を行っていきたい」
と述べている。
▼外部リンク
弘前市立病院
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/
河北新報社
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121226t23026.htm