普段あまり気にしている人はいませんが、爪は健康についての多くを語っています。長袖で過ごす冬でも、手の爪であればすぐに確認することが出来ることも、便利な点。ちょっとした異常にすぐ気づくことが出来るよう、爪から分かる健康管理をおさらいしましょう。
爪とその下の皮膚が真っ白な場合は、貧血、肝臓の機能低下、栄養失調が疑われます。特に爪全体が白く、縁の色が濃いときには肝臓病が隠れている可能性大です。
黄色い爪で最も多いのは、白癬菌などが繁殖している場合。この場合、爪は分厚く、けれどももろくなります。一方で、甲状腺、肺、糖尿病などが影響していることもあります。
青黒い爪は、酸素が不足してチアノーゼを起こしていることが考えられます。肺炎や喘息など、呼吸器の問題があることがあります。
爪の下の皮膚が、黒くなっているときは、皮膚がんの症状のことがあります。すぐに医師に見てもらいましょう。
がさがさだったり、割れたりしている爪は、乾癬の他、炎症性の関節炎を起こしているときにも見られます。
爪が何層にもはがれたようになっているときに考えられるのは、甲状腺の病気。ただし、黄色っぽい色になっている場合は真菌感染のことが多いとされています。
爪の周りが腫れているときは、何らかの炎症を疑います。周囲に雑菌が入っていることも。
爪を嚙んでしまって、形が崩れているときは、内臓ではなく心の面での強い不安やストレスが考えられます。元々爪を嚙む癖がある場合はこの限りではありませんが、心のサインを見逃さないようにしましょう。
特にこの数年、女性の間ではネイルアートの流行により、爪が発しているシグナルをキャッチしづらくなっている現状があります。健康管理の一貫として、時には爪を観察する習慣をつけておきたいものですね。
▼外部リンク
WebMD ; Slideshow: What Your Nails Say About Your Health
http://www.webmd.com/skin-problems-and-treatments/
American Academy of Dermatology ; Nails
http://www.aad.org/media-resources/stats-and-facts/