石けんでウイルスを断ち切る
ドイツ薬剤師協会(Bundesvereinigung Deutscher Apothekerverbände、ABDA)によれば、毎日の手洗いで風邪などの病気をほとんど断ち切ることができ、アルコールなどでの過度な消毒は必要ないとした。
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手を媒介にして感染が広がる
風邪の原因となるのはウイルス感染だ。ウイルスは公共の場によく見られる手すりや取っ手など、不特定多数の人間が触れる場所に付着しており、ウイルス伝染の原因となる。
これには毎日の手洗いが重要な役割を持つ。30秒ほど石けんで、つめや指の間までしっかり洗うことで風邪を防げる。ABDAの代表であるフリーデマン・シュミット氏によれば、石けんでの手洗いが十分であれば、消毒液などの使用は不要ということだ。
また、手はなるべく目・鼻・口から遠ざけ、むやみに触らないようにし、くしゃみをするときも直接手で覆わず、ティッシュなどを間に挟むことで、他の人への感染も防げる。
室温やシャワー法にも気を配る
さらに、部屋をあまり暖めすぎないようにし、19~20度程度の温度を保つのが良いとしている。過剰に部屋を暖めすぎると口腔内粘膜など乾き、ウイルスにとって活動しやすい環境になってしまう。日に3、4度窓を大きく開けて換気も心がける。
ABDAは、風邪を防ぐために免疫力を高めるシャワー法も述べている。それによれば、ただ温かい水を浴びるのではなく、冷たい水も交互に浴びることが効果的だ。ただ、冷水浴は身体を芯まで冷やしてしまう為するべきでないとしている。
もし、この時期に頭から冷たい水をかぶるのに勇気がいるという人は、腕や足だけに冷たい水を当てるだけでも効果があるということだ。
▼外部リンク
ドイツ薬剤師協会(ABDA) サイト
http://www.abda.de/