朝型・夜型などの睡眠パターンに影響するのは、サーカディアンリズムといわれています。サーカディアンリズムが朝、夜を示すときには、体温も変化することが知られているため、体温を元にサーカディアンリズムに対する調査を進めた報告がいくつかあります。
サーカディアンリズムは通常は24時間とされますが、ぴったり24時間の人はむしろ少なく、短めの人、長めの人がいます。短めのサイクルの人は朝型であることが多く、長めのサイクルの人には夜型が多いそうです。
朝型の人の方が、睡眠の質が良く、柔軟性に富んでいるともいわれています。一方で夜型の人は昼間の仕事のリズムがつかみづらいことなども関係するのか、うつに陥る人も見られ、コーヒーやアルコールを好むとされる一方で、仕事開始から時間が経ってくると集中力が上がってくるので、仕事の出来る粘り強い人という評価を得る人もいるそうです。
また、人間の発達過程では、思春期前までは朝型が多いそうです。心当たりのある人も多そうですが、思春期に夜型に切り変わり、その後徐々に朝型に近づいてくることが分かりました。高齢者が朝型であると一般にいわれることも、これで納得です。
睡眠に関して、こうしてちょっとした知識があると、急に夜更かしになったお年頃の子どものことも温かく見守ってあげられそうですね。
▼外部リンク
WebMD ; Why You’re an Early Bird or a Night Owl
http://www.webmd.com/
Wiely Online Library ; Individual differences in the phase and amplitude of the human circadian temperature rhythm
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/
Sleep for Science ;
http://sleepforscience.org/