受験生の体調管理に着目
2013年大学入試センター試験を前にトレンド総研は、「受験生の体調管理」に着目し、現役大学生へ向けアンケート調査を実施。体調管理のポイントや重要性などについての各専門家へのインタビュー、およびそのアドバイスを含むレポートを発表した。
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体調管理のキーワードは「免疫力」と「NK細胞活性化」
順天堂大医学部の特任教授 奥村康氏は体調管理のポイントとして「免疫力」を挙げ、その強化の要として「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の活性化を挙げる。昼高夜低の特徴的なリズムを持つNK細胞は、急な徹夜などの不規則な状況にさらされると活性が落ちてしまう。
また、ストレスに弱いとされるNK細胞にとって、適度な休息や気分をほぐす時間を挟むのは、活性を上げる大切なポイントとのこと。
身体を温め血液循環を良くし、血行を良くすることもNK細胞の活性化につながり、結果、免疫力が上がることにつながる。加えて、飲食を通じその活性化を促す方法の1つとして、「乳酸菌」の摂取を挙げている。腸内環境を健康に保つことは、摂取後もNK細胞の活性が落ちず、風邪をひきにくくなるという。
「集中力」そのための体調管理
教育学者で陰山メソッドで知られる隂山英男氏が語ったところによると、受験直前期は、自分が何に絞って追い込みをかければいいのか(優先順位)が見えてくる大切な時期なので、それを見極めた上で効率よく集中すれば合格に向けてのスパートができるはずという。
「直前の頑張り、追い込みもまた有効」
とする陰山氏は、入試目前のこの時期を、学力アップにつながる最後の機会と位置づけている。したがってこの時期に体調を崩すことは大きな痛手となり、ひいては結果を左右することにもなりかねないとのこと。
また、体調管理の重要課題としては、からだを冷やさないことと説いた。寒いこの時期、室温を上げることだけにフォーカスしてしまうと、足元は冷えたままで頭はぼーっ、といった状態になりがちなので、大切なのは保温性の高い衣服を身につけたり冷えがちな足や肩を冷やさないように心がけてあたためることだと語った。
両氏とも体調管理において、
「勉強の合間にリフレッシュする時間を挟むこと」
も結果を出すためには必要、と強調しており、積み重ねた学力はもちろん、万全を期して体調にも配慮することは受験生にとって未来を決定する大切なファクターであるとしている。
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