アメリカでは糖尿病による失明や視力障害が深刻に
アメリカでは、糖尿病や肥満が増加中。そんななか、ついに失明の原因としても糖尿病が急上昇中という結果が報告されました。
これは、1992年から2002年の間の9471人と、2005年から2008年の10480人のデータをさかのぼって分析したもの。
このうち、矯正不能な重度の視力障害や失明(以下視力障害とする)となった人は、99-02年の1.4%から、05-08年の1.7%へと増加しつつあります。
視力障害のリスク要因としては、高齢、貧困、保険不適応で治療できず、教育レベルが低く理解できない、診断から10年以上経過した糖尿病となっていました。
他のリスク要因はほとんど横ばい
こうしたリスクを個別に分析すると、糖尿病以外のリスクによる、視力障害の割合はほとんどが横ばいだったにもかかわらず、糖尿病がリスクと見られる視力障害は全体の99-02年の2.3%から25-08年では3.6%へと増加し、全体でも22%増となっていたことが分かりました。
ちなみに、日本での失明原因のトップは緑内障と言われています。糖尿病の罹患も減少傾向にあるとは言われていますが、改めて目の健康にも重大な影響を及ぼす病気として認識する必要がありますね。
▼外部リンク
American Medical Association ; Prevalence of Nonrefractive Visual Impairment in US Adults(以下省略)
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1484512
厚生労働省 ; 糖尿病
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b7.html