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協和発酵キリン 皮膚T細胞リンパ腫を対象としたモガムリズマブの第3相臨床試験を米国で開始

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2012年12月19日 PM05:13

12月13日発表

協和発酵キリン株式会社(以下、)は、再発性または難治性皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)対象のモガムリズマブ(一般名、開発コード: KW-0761)の効果と安全性を評価する第3相臨床試験を米国で開始した。

(この画像はイメージです)

モガムリズマブは、米国食品医薬品局および欧州委員会からCTCLを対象疾病とした希少疾病用医薬品()の指定を、受けている。

CTCLを対象のモガムリズマブの第3相臨床試験の概要

対象疾患 再発性または難治性CTCL
デザイン 多施設ランダム化オープン比較試験(被験者をモガリズムマブ群とボリノスタット注7群にランダムに割り付け、非盲検で比較を行う試験)を実施する。
用法用量 モガムリズマブ群:
モガムリズマブ1.0 mg/kgを、最初のサイクル(28日間)では1週間間隔で4回、その後のサイクルでは隔週で症状が悪化するまで投与する。
ボリノスタット群:
ボリノスタットを400 mgを、毎日、症状が悪化するまで経口投与する。
実施場所 米国およびその他の国(日本を除く)
主要評価項目 無増悪生存期間

(協和発酵キリン株式会社ニュースリリースより引用)

また、モガムリズマブは、2012年5月29日から「ポテリジオ(R)点滴静注20mg」という製品名で、再発または難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として、国内で販売している。適応疾患の可能性を検証するために多くの臨床試験を国内外で実施している。

同剤は、CTCL細胞など、さまざまな悪性T細胞に過剰発現しているCCR4に対するヒト化モノクローナル抗体。同剤は、協和発酵キリン独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT(R)(ポテリジェント)」を応用した抗体で、ADCC活性による抗腫瘍効果を示す。

▼外部リンク

協和発酵キリン株式会社ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news/2012/20121213_01.html

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