寒さが厳しくなると、暖房器具の設定温度が気になってきます。このところ、節電の視点からの温度設定はあちこちで言われてきましたが、健康面から考えた暖房の設定温度はどのくらいかご存じですか?
寝室などそれ以外の部屋では18度
とされています。
このところのエアコンの設定目安は、おおむね20度と言われているので、ほぼ一致しているようです。イギリスでは、暖房器具の普及と共に、平均の室温が70年代の12度から、現在は17.5度と急激に上昇しているそうです。便利に簡単に部屋を暖められるのであれば、それが一番と言うことでしょうか。調査では、快適と感じる温度は24度程度という結果もあり、快適温度よりも省エネ・健康温度は少し低いことになります。
ご存じの様に、暖房中の室内では、天井付近と床面では、かなりの温度差が出るため、空気清浄機などで空気をかき混ぜ、室温のムラを解消することで、思ったよりも低い設定温度でも寒さを感じないこともあります。
また、床面の温度が上がることで、足が冷えて末梢血管が収縮してしまうことを予防することも期待できます。大切なのは、設定温度を低くして寒さを我慢することではなく、低め設定温度でも快適に過ごせる方法を見つけることと言えそうです。
▼外部リンク
West Midlands Public Health Observatory
http://www.wmpho.org.uk/publications/item.aspx?id=47
BBC News Magazine ; How warm is your home?
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-12606943
Journal of Gerontology
http://biomedgerontology.oxfordjournals.org/content/50A/4/M216.short