6年制薬学部で医薬品レギュラトリーサイエンス(RS)教育を体系的に行うため、武蔵野大学薬学部の豊島聰教授らが中心となって新たな教科書を作成する。来年にも完成する見通しで、学部教育に順次導入していきたい考えだ。現行の薬学教育モデル・コアカリキュラムでは、教育内容が分散し、到達目標(SBO)も医薬品RSを意識できる表記となっていないことから、新たに体系的な教科書を作成すると共に、専門性の高い教育担当者を育成し、学問領域としての確立を目指す。
13日に都内で開かれた日本薬学会主催のレギュラトリーサイエンスフォーラムで、薬学部の医薬品RS教育に必要な教科書のあり方を議論し、豊島氏は、医薬品RSに精通した人材育成には、体系的な教育を行うことができる教科書が必要と強調した。