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厚生労働省、後発品595品目を薬価収載―代替新規増で最多に

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2012年12月18日 AM09:39

厚生労働省は14日、後発品595品目を薬価収載した。医療安全等の観点から名称変更した代替新規の品目数が大幅に増えたため、「1998年以降、最も多い収載品目」(医政局経済課)となった。初の後発品収載となったのは、アレルギー用薬「オロパタジン塩酸塩」(先発品:アレロック=協和発酵キリン)、精神神経用剤「クエチアピンフマル酸塩」(セロクエル=アステラス製薬)、消化器官用薬「モサプリドクエン酸塩水和物」(ガスモチン=大日本住友製薬)など9成分。このうち、新規収載希望が10品目を超えた内用薬に限って先発薬価の“0・6掛け”とする算定ルールの対象となったのは5成分だった。

■新規は9成分231品目に

収載の対象となったのは、今年8月22日までに薬事承認された医薬品。収載希望は645品目だったが、販売体制の整備や申請手続きに不備があったことや、安定供給に不安があったことなどを理由に26品目が希望を取り下げた。

また、局方名収載等により24品目が告示不要となり、最終的に63社の139成分264規格595品目が収載された。前回の6月収載と比較すると76品目増えた。

内訳は、内用薬が97成分189規格491品目、注射薬が32成分60規格79品目、外用薬が14成分15規格25品目。

このうち初めて収載された新規後発品は、9成分21規格231品目だった。内訳は、内用薬が7成分18規格226品目、注射薬は1成分2規格2品目、外用薬が1成分1規格3品目だった。

収載品目数を押し上げる要因となった代替新規は220品目となり、6月収載の90品目に比べて倍以上に増えた。

代替新規を含め、品目数が最も多かった企業は109品目の日医工。以下、沢井製薬が38品目、大正薬品工業32品目、東和薬品25品目、シオノケミカルと陽進堂がそれぞれ23品目と続いた。

代替新規を除くと陽進堂の20品目が最も多く、日医工19品目、沢井製薬とファイザーがそれぞれ17品目、東和薬品と日本ジェネリックのそれぞれ16品目と続いた。

■5成分に0.6掛け適用

後発品の収載数が最も多かったのは、初後発のアレルギー用薬「オロパタジン塩酸塩」の27社62品目。同じく初後発の精神神経用剤「クエチアピンフマル酸塩」の18社60品目、消化器官用薬「モサプリドクエン酸塩水和物」の25社52品目と続き、いずれも先発薬価の“0・6掛け”の算定ルールの対象となった。同ルールには、5成分12規格196品目が該当した。

また、参入が多い成分の薬価を既収載品最低薬価の0・9掛けとする算定ルールの対象になったのは2成分3規格3品目だった。

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