■新規は9成分231品目に
収載の対象となったのは、今年8月22日までに薬事承認された医薬品。収載希望は645品目だったが、販売体制の整備や申請手続きに不備があったことや、安定供給に不安があったことなどを理由に26品目が希望を取り下げた。
また、局方名収載等により24品目が告示不要となり、最終的に63社の139成分264規格595品目が収載された。前回の6月収載と比較すると76品目増えた。
内訳は、内用薬が97成分189規格491品目、注射薬が32成分60規格79品目、外用薬が14成分15規格25品目。
このうち初めて収載された新規後発品は、9成分21規格231品目だった。内訳は、内用薬が7成分18規格226品目、注射薬は1成分2規格2品目、外用薬が1成分1規格3品目だった。
収載品目数を押し上げる要因となった代替新規は220品目となり、6月収載の90品目に比べて倍以上に増えた。
代替新規を含め、品目数が最も多かった企業は109品目の日医工。以下、沢井製薬が38品目、大正薬品工業32品目、東和薬品25品目、シオノケミカルと陽進堂がそれぞれ23品目と続いた。
代替新規を除くと陽進堂の20品目が最も多く、日医工19品目、沢井製薬とファイザーがそれぞれ17品目、東和薬品と日本ジェネリックのそれぞれ16品目と続いた。
■5成分に0.6掛け適用
後発品の収載数が最も多かったのは、初後発のアレルギー用薬「オロパタジン塩酸塩」の27社62品目。同じく初後発の精神神経用剤「クエチアピンフマル酸塩」の18社60品目、消化器官用薬「モサプリドクエン酸塩水和物」の25社52品目と続き、いずれも先発薬価の“0・6掛け”の算定ルールの対象となった。同ルールには、5成分12規格196品目が該当した。
また、参入が多い成分の薬価を既収載品最低薬価の0・9掛けとする算定ルールの対象になったのは2成分3規格3品目だった。