二日酔いの割れるような頭痛…つい鎮痛剤に手を出してしまい、それなりにスッキリするものですが、あれは本当に薬が効いたのでしょうか?それとも、ただ単に時間が経って、アルコールが抜けてきたのでしょうか。
カフェイン入りの鎮痛剤は、脳の血液量を減少させることで、脈打つような痛みに対しての鎮痛補助作用があります。
アスピリン系やイブプロフェン系の鎮痛剤は、消炎効果が高く、プロスタグランディンという物質が作り出されることで、二日酔いがひどくなることを防ぎます。このプロスタグランディンについては、それを抑える薬を寝る前に飲むことで、翌朝の症状が軽くなるという調査結果もあり、二日酔いとの関係が認められているものです。
ただし、二日酔いに効く鎮痛剤の多くは、胃に負担をかけますので、アルコールで疲れた胃袋には、お薦めできないこともありますので、服用には注意が必要です。
鎮痛薬以外の二日酔い対策では、マルチビタミンを飲んで、アルコールの利尿作用で流れ出てしまったビタミンを補給することも、全身のだるさなどの改善に効果的です。
食欲もないことが多いでしょうが、システインを含む卵、果糖を含む新鮮な果物、カリウムの豊富なバナナなどを食べることで、元気を回復しましょう。ただし、コーヒーやお茶などカフェインを多く含む飲み物を取り過ぎると、利尿作用が進んで、脱水からの回復が遅くなることも覚えておきましょう。
ただし、飲み過ぎないことに勝る二日酔い対策はないということは心得ましょう。
▼外部リンク
Pubmed ; Hangover headache and prostaglandins: prophylactic treatment with tolfenamic acid.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6342813
How Stuff Works ; Hangover Remedy Overview
http://science.howstuffworks.com/life/human-biology/hangover8.htm