レイノー現象という言葉を聞いたことがありますか?寒さをはじめ、ストレスなどが引き金になり、手の指先やつま先、耳など体の先端を走る細い血管が収縮して、その部分での血の巡りが悪くなることです。肌の色は、蒼白または暗赤色になり、時にはしびれや痛みを伴います。通常の皮膚の色との間にはっきりとした境界が見られます。
(写真はWikiメディアより引用)
例えば、イギリスでは働いている人の14%が、この症状に悩まされています。そして、寒さが関係しているとする人がほとんどなのです。女性の方が多く見られます。また、喫煙者にも多いそうです。
完全に原因が究明されているわけではありませんが、寒さが引き金になることも多いので、冬場は特にこの症状を経験する人が増えるようです。
多くの場合、不快であっても我慢できないほどではなく、寒さのせいだと考えてそのままにしている人が多いのが現状です。一般的には、防寒対策、禁煙などで改善することも多いとされています。
けれども、我慢できない場合には血管を広げる種類の薬を飲むという治療法があるので、我慢は出来るけれども仕事に集中できない、などという方は医師に相談してみると良いでしょう。
また、このレイノー現象が、強皮症や狼瘡、リウマチ性関節炎の症状の一つとして現れることもあります。ただの冷えと一蹴せず、症状がひどくなったら医療機関を受診するようにしましょう。
▼外部リンク
Patient.co.ck ; Raynaud’s Phenomenon
http://www.patient.co.uk/doctor/Raynaud’s-Phenomenon.htm
Good to Know ; Raynaud’s Phenomenon
http://www.goodtoknow.co.uk/wellbeing/141102/Raynaud-s-phenomenon