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骨髄性白血病患者における第2相試験結果、アステラス

読了時間:約 48秒
2012年12月14日 AM07:13

骨髄性白血病

急性白血病のうち急性骨髄性白血病は、未熟な白血球が急速に骨髄に蓄積して、正常な血球をつくる細胞を破壊する疾患である。赤血球、白血球、血小板が減少するために出血、易感染症、貧血などの症状がでる。

(画像はイメージです)

アステラス、第2相試験結果良好

アステラスでは、経口FMS 様チロシンキナーゼ-3(FLT3)阻害剤キザルチニブの第2相試験の結果を発表した。

本試験は非盲検試験で、合計333例の再発または治療抵抗性の急性骨髄性白血病患者が組み入れられ、開始用量90 mg/day(女性)または135 mg/day(男性)のキザルチニブを28日間の投与サイクルで1日1回経口投与した。FLT3の遺伝子内縦列重複変異(FLT3-ITD)陽性患者において、約50%が複合完全寛解し、2012年9月28日時点で35 例(18%)のFLT3-ITD 陽性患者が12ヵ月以上生存しているという良好な結果が得られた。

安全性については、胃腸障害、骨髄抑制、QT 延長などの有害事象がみられたが、概ね用量調節により緩和された。有害事象による中止例は22%で、もっとも一般的なものは白血病の増悪であった。

▼外部リンク

アステラス ニュースリリース2012年12月11日
http://www.astellas.com/jp/_2_Jp.pdf

 

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