■調剤医療費の動向
厚生労働省の「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」によると、7月の調剤医療費は前年同期比4・2%増の5402億円。処方箋1枚当たりでは0・2%減の8314円だった。薬剤料のうち、後発品の伸び率は22・6%と大きく、後発品の数量シェアは27・9%となった。
7月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が前年同期比6・5%増の1401億円、薬剤料が3・4%増の3991億円となった。
特に薬剤費のうち、後発品薬剤料は22・6%増の399億円と大幅に伸びた。薬剤料の約85%を占める内服薬は3340億円。薬効分類別では、中枢神経系用薬が40億円増の536億円と伸び幅が最高だった。
処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見たところ、石川県の1万0652円が最高で、佐賀県が7041円と最低だった。伸び率は、1・9%増加した青森県が最高で、2・2%減少した石川県が最低となった。
また、後発品薬剤料から後発品の割合を見ると、数量ベースで27・9%、薬剤料ベースでは10・0%となった。全処方箋枚数のうち、後発品を調剤した処方箋の割合を示す後発品調剤率は51・5%だった。
都道府県別では、数量割合の最高が沖縄県で40・8%、最低が秋田県で23・1%となった。薬剤料割合では、最高が鹿児島県で13・5%、最低が徳島県で7・6%。後発品調剤率については、最高は沖縄県で65・5%、最低が徳島県で45・1%だった。