しっかり運動して、いい汗かいた!という感覚は、とても気分をすっきりさせますし、自分によいことをしたという満足感も得られるものですね。
けれども、いい汗をかいたことと、脂肪を燃焼したことは、直結するわけではないこと、気づいていましたか?
人間の体には、水分が多く含まれています。汗はこの水分が排出されるわけですから、脂肪が急激に減るわけではありません。運動すると汗をかくのは、心拍数が上がって体の中で作られる熱を放散させるための仕組みです。
例えば、体重によって条件が変わるボクシングやレスリング界では、試合の直前まで汗をかくことで体重を一時的に減らして、より有利な条件を作り出すことがあり、こうしたことから、汗をかくイコール減量という誤解をすることがあるのです。
汗でないならば、脂肪燃焼の目安はいったい何にあたるでしょう?答えは心拍数です。最大心拍の7割程度が理想的とされています。最大心拍は220から年齢をマイナスするのが目安とされるので、30歳なら1分間190。脂肪を燃焼させるのであれば、心拍数がこの7割程度となる130程度となるような運動を心がければよいことになります。
寒さが増してくると、汗をかく機会が減るので、本当にエクササイズできているか気になることもあるかもしれませんが、そんなときは心拍数を目安にすればよいのですね。
▼外部リンク
Pub Med ; Quantifying differences in the “fat burning” zone and the aerobic zone: implications for training.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/
Live Strong ; Heart Rates for Cardio Vs. Fat Burning Exercise
http://www.livestrong.com/article/90858-heart-rates-cardio-vs.-fat/