トリプルネガティブ乳がん
乳がんの原因となる、増殖に関係する主要な3つの因子、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2とは全く関係ない乳がんがトリプルネガティブ乳がんである。この種類の乳がんは、予後が悪く、治療方法も限られていた。
(画像はwikiメディアより)
第2相試験への組み入れ開始
アステラスは、アヴェオと共同開発している血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体1、2、3阻害剤チボザニブについて、これまでに進行性あるいは転移性乳がんに対する全身性治療歴がない局所再発又は転移性トリプルネガティブ乳がんの患者において、BATON-BCと呼ばれる無作為抽出、二重盲検、多施設、第2相試験への組み入れを開始したと発表した。本試験では、パクリタキセルを併用したチボザニブの有効性をパクリタキセルを併用したプラセボと比較する。
50施設で約147例の患者を組み入れる国際共同多施設試験であり、主要評価項目は無増悪生存期間、副次的な評価項目は、奏功率、全生存期間及び安全性である。トリプルネガティブ乳がんは、日本において乳がん患者の2割に相当する罹患者がいるといわれており、今後の開発に期待が寄せられる。
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QlifePro 2012年12月03日 PM08:55
https://www.qlifepro.com/ma-aveo-oncology-3/