初めての日本開催となった第15回国際ジェネリック医薬品連盟(IGPA)年次総会が5、6の両日、「ジェネリック医薬品の使用促進による医療への貢献と医療保険制度の維持発展」をスローガンに、京都市内で開かれた。アジアや欧米をはじめ、世界各国から規制当局や企業関係者が多数参加し、公衆衛生と品質確保などジェネリック薬(GE薬)市場を取り巻くグローバルな共通課題について議論を深めた。
■薬価差目当てに苦言‐原医政局長
5日に基調講演を行った厚生労働省の原徳壽医政局長は、日本でGE薬が浸透しない理由として、「文化的な背景が根底にあるということを、しっかり認識する必要がある」と指摘。先発品と同じ成分のGE薬でも包装が貧弱だったり、印刷がずれているなど、「本質的でない部分に手間をかけないと普及しない」との考えを示し、「文化的な背景を踏まえてGE薬を広げていかなければいけない。メーカーもそういう販売戦略が必要」と述べた。