カタール人の男性、新型ウイルスに感染
ベルリン、AP通信によると、カタール人の患者がサーズに類似した新型ウイルスに感染していることが判明した。保健局では、彼がサウジアラビアで接触した人に感染しているかどうか調査している。
(コロナウイルス ウィキペディアより)
WHOがコロナウイルスに対する注意を喚起
ドイツのロバート・コッホ研究所によれば、この男性が呼吸困難に陥ったため、ドイツに運ばれた後特別病棟で治療を受け、1ヵ月後快復した後退院した。
世界保健機構・WHOは、予防策として世界中の専門家に、説明できない肺炎患者全員に単なる風邪かサーズから来るウイルスの一種であるコロナウイルスか、確認のテストをするようにアドバイスした。
WHOは特にカタールとサウジアラビアにいる患者にテストをするようにアドバイスした。WHOによると、より詳しい情報が入手できるまで、ウイルスの確認できた2つの国以外に拡散しているとも考えられ、注意が必要だということだ。
家族内の感染にも注意を
また、WHOの報告によると、サウジアラビアの患者の家族である父と息子の双方とも熱や呼吸困難といった、肺炎のような症状を示した。その父親(当時70歳)は腎臓の障害を患って死亡し、その数日後に息子は入院を余儀なくされ、4日後複数の内臓損傷のため亡くなった。
父親の検査結果を待っている間に、息子のコロナウイルスが確認され、他の家族も感染したことが報告された。1人はコロナウイルスが確認され、別の1人は陰性だった。厚生局は人から人への感染の可能性を考慮し、注意深く見守っている。
動物からの感染、可能性低く
ウイルスが人から人へと感染する危険性が高いことを広めて、患者にじかに触れて看病をする家族にも注意を促すことが大事だ。また、感染ルートがこうもりやらくだなどの動物である可能性も捨てきれない。ただ、カタールでは動物と感染ルートとの関連性はまだ確認されていない。
サウジアラビアの当局は最近のケースがどのように感染したのか調査中だ。今のところ、ウイルスが人から人へと簡単に感染するという証拠は無く、ロバート・コッホ研究所によると、ドイツで治療を受けたカタールの患者からドイツ国内の誰かに感染したという報告もない。
▼外部リンク
ロバート・コッホ研究所 サイト (ドイツ語)
http://www.rki.de