対策を講じるも感染者が増加
名古屋大学医学部附属病院に入院していた新生児が、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染し、死亡していたことが分った。
この新生児は、11月20日に同病院で生まれたが、1,024グラムと極低体重だったためNICUで治療を受けていた。しかし、肺炎を発症し、27日に死亡したという。
同病院の新生児集中治療室と新生児回復治療室では、2月からMRSAに感染する乳児が増加していたため、感染対策を徹底していたところだった。
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:Wikiメディアより引用)
新規入院を中止へ
同病院では、国内で初めて院内感染対策組織を作り、20年以上も活動を行っているが、そんな組織を持ってしても、一度広がりを見せたると拡大を防ぐことができない院内感染。とうとう死亡者が出てしまった。
今回の事態を受け、院長は
「第二、第三の犠牲者を出さないために新規受け入れの中止を決めた。周辺医療機関や患者に迷惑をかけることになり、深くおわびする」
と述べ、新生児集中治療室(NICU)と、NICUで治療を受けた患者を回復させる「新生児回復治療室(GUU)」の入院患者受け入れを一時中止することを決定している。
▼外部リンク
名古屋大学医学部附属病院
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/index.html
中日新聞 院内で耐性菌に感染、新生児死亡 名大病院
http://www.chunichi.co.jp/s/