東京薬科大学薬学部教授の加藤哲太氏は、日本OTC医薬品協会がこのほど都内で開いた「中学校への“くすり教育”導入から半年~その現状と今後の課題」と題するセミナーで講演し、中学校にくすり教育が導入され、薬剤師がくすり教育に参画するケースが徐々に増えているとする一方、「薬剤師がくすりの授業を行っているケースは、まだ少ない」と指摘。その上で、「中学校へのくすり教育導入は薬剤師が“見える薬剤師”になるために非常に良い機会だ」とし、こうした取り組みに対してのOTC業界関係者、メディア関係者への理解と支援を求めると共に、「薬剤師がくすり教育・くすりの授業へ参画するために、どのような方策があるのかを現在検討している」と説明した。
加藤氏は「くすり教育の充実に向けて―学校と薬剤師・保護者の連携」と題して講演。この中で、くすり教育の今後に関しては、「やはり薬剤師の参画が必須だと思う。薬剤師が参画するならば、どのような方策があるかを考えなくてはならない」とした。