過去の様々な調査で、睡眠不足や睡眠障害と認知症の関係が明らかになっています。寝付きが悪い人や、夜何度も目が覚める、いわゆる眠りの浅い人で特にリスクが高まるようです。
カリフォルニア大学の調査が、75歳以上のお年寄り、1300人について、睡眠パターンと5年後の認知機能についてを調査したところ、睡眠時無呼吸症候の人たちでは、認知症にかかるリスクが2倍以上になるというのです。また、体内時計のリズムが乱れることも、影響すると見られており、徹夜が多い人もハイリスクと考えられるそうです。
睡眠の質と、認知症の関係は、経験的に多くの人が認めていますが、実際の大きな数のデータを伴う調査段階では、まだ「学術的に証明された」という状況ではなく、今後さらなる研究が行われていくことになりそうです。
睡眠の専門家によれば、横になって20分以上寝付けない人は、横になったままテレビを見たり読書をしたりするより、一回起き上がって、お風呂に入るなどリラックスできることをし、再び横になった方が質の良い睡眠が得られるとされています。また、目覚まし時計を枕元に置くことで余計時間が気になる人は、時計を目の届かないところに移動させるのも効果的とのことです。
将来の認知症だけではなく、快適な目覚めのための一工夫、取り入れてみたいものですね。
▼外部リンク
Common Sleep Mistakes Can Wreak Havoc on Your Health, and Increase Risk of Migraines and Dementia
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2012/11/26/
Alzheimer’s Association
http://www.alz.org/aaic/releases/mon_1030amct_irregular_sleep.asp