医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > イーライリリー 急性期の統合失調症治療への新しい治療選択肢「ジプレキサ筋注用10mg」発売

イーライリリー 急性期の統合失調症治療への新しい治療選択肢「ジプレキサ筋注用10mg」発売

読了時間:約 1分13秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年12月01日 PM05:13

11月27日発表

日本イーライリリー株式会社(以下、日本イーライリリー)は、統合失調症の興奮状態に対しての急性期治療注射剤「ジプレキサ(R)筋注用10mg」(一般名 オランザピン)を12月3日、発売する。

同剤は、非定型抗精神病薬として「統合失調症における精神運動興奮」に適応が認められた日本で最初かつ唯一(2012年11月現在の日本国内において)の速効性筋注製剤、統合失調症の急性期治療への新しい治療選択肢となる。

(この画像はイメージです)

統合失調症の急性期には危険な行動につながる過度の興奮・焦躁・激越などの精神症状が認められることがある。この状態を速やかに鎮静させるため経口投与が困難な場合には注射剤が使用される場合がある。

統合失調症治療ガイドライン(統合失調症治療ガイドライン(第2版)、p.60-76, 2008 )によると、急性期治療の薬物治療では、定型抗精神病薬より錐体外路症状の少ない非定型抗精神病薬が第一選択薬とされており、同剤は非定型抗精神病薬の統合失調症治療薬である。

「ジプレキサ®筋注用10mg」製品概要

販売名 ジプレキサ®筋注用10mg
一般名 オランザピン
薬効分類 抗精神病薬
効能・効果 統合失調症における精神運動興奮
薬価 10mg1瓶  2,067円

(日本イーライリリー株式会社プレスリリースより引用)

日本では2001年6月に「ジプレキサ錠(フィルムコート錠)」の販売を開始、現在「ジプレキサ細粒」「ジプレキサザイディス錠(口腔内崩壊錠)」といった剤形もそろっている。

「ジプレキサ®筋注用10mg」は、世界85か国または地域で承認されている(2012年 11月現在)。日本では、今年9月28日に「統合失調症における精神運動興奮」の適応で承認された。

▼外部リンク

日本イーライリリー株式会社プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2012/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK