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ノロウイルスが流行中 厚生省より注意喚起 変異株の動向にも注視が必要

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2012年11月30日 AM12:13

過去10年の同時期で2番目に多い患者数

厚生労働省は、ノロウイルスによる食中毒や感染が流行しているとして、注意喚起のためのリーフレットを作成。主に調理者を通じた食品の汚染から発生することから、

・食品の取り扱いに当たっては、調理者の健康管理、手洗い、調理器具などの消毒が重要。
・感染拡大防止には、汚染したものの消毒、患者のおう吐物、おむつの適切な処理が重要。

として、平成24年11月27日付けで、都道府県等に周知をした。

厚生省によると、感染性胃腸炎の患者数は、11月12日~18日の週(第46週)の定点当たりの届出数(本日、国立感染症研究所が発表)は、 11.39となり、過去10年の同時期で2番目に多い水準となっている。

 Wikiメディアより引用)

第44週(10/29-11/4)から増加傾向

国立感染症研究所・感染症情報センターでは、ノロウイルスの検出報告が2012年第44週(10月29日から11月4日)から増加しているとしており、病原体個票では2012年第36~46週(検体採取週)までに

・ノロウイルスGIIが15都府県から55件(うち、GII/4 15件、GII/7 1件)
・ノロウイルスGIが2県から4件
・ノロウイルスgenogroup不明が2都県から5件
・サポウイルスが6都府県から10件(うち、GI 3件)
・アストロウイルスが熊本県から1件報告

という状況になっている。

都道府県別としては、2012年第42~46週(10/15-11/18)の5週間で

【ノロウイルス】13都府県から48件
大阪府10件、茨城県、東京都各8件、愛媛県6件、秋田県5件、千葉県3件、奈良県2件
【サポウイルス】3都県から5件
愛媛県3件、東京都、三重県各1件

となっている。

徐々に広がりを見せる変異株

なお、国立感染症研究所ではノロウイルスGII/4の新しい変異株「GII/4 2012変異株、仮称」が、10月以降全国の集団発生等から検出されているため、今シーズンはこの変異株が主流になることがあるとし、発生動向に注視をしている。

GII/4 2012変異株は、

・1月 北海道、大阪市
・2月 北海道
・3月 北海道、沖縄県
・4月 大阪市、新潟県
・5月 北海道
・8月 大阪市
・9月 沖縄県
・10月 新潟県、東京都、千葉市、広島市、島根県、大分県、沖縄県

の地域で確認されており、広がりを見せている。なお、GII/4 2012変異株は香港でも8月に検出されており、世界的にも流行が拡大しているのではないかと国立感染症研究所は推測している。

▼外部リンク

厚生労働省 ノロウイルスによる食中毒や感染に注意
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002pa7y.html

国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

国立感染症研究所:ノロウイルスGII/4の新しい変異株の遺伝子解析と全国における検出状況 
http://www.nih.go.jp/niid/ja/

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