薬事・食品衛生審議会指定薬物部会は28日、薬事法で規制する「指定薬物」と化学構造が類似していれば一括して規制対象とする「包括指定」を導入することを了承した。パブリックコメントを経て、早ければ来年1月中旬に省令を公布し、来年2月に施行する。
厚生労働省によると、包括指定の対象となったのは、指定薬物に多く見られる合成カンナビノイド系の「ナフトイルインドール」を基本骨格とした物質群。基本骨格に分子が結合する場所を3カ所特定し、それぞれの順列組み合わせを算出すると、775種類が規制の対象となるという。このうち、既に1種類が麻薬に指定されているため、実質的には774種類の指定となる見通し。