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ボトックスの効能に多汗症が追加承認される

読了時間:約 46秒
2012年11月26日 PM06:13

重度の腋多汗症に効果

グラクソ・スミスクラインは、ボトックスの効能に「重度の原発性腋窩 (えきか)」を追加する薬事承認を取得した。これは、生活に支障があるくらい腋(わき)の下に過剰な汗が出る疾患。若年・中年世代に多く発症し、患者は推定で国内に358万人。

日常の行動を制限したり精神的苦痛を与えたりする難治性疾患とされている。しかし、この適応症の治療薬はこれまで国内にはなく、 医師が「BOTOX®」やその他のボツリヌス毒素製剤を個人輸入して、治療にあたっていた。同社は、厚生労働省から「医療上の必要性の高い未承認薬」として2010年に開発を要請されていた。

けいれん治療薬ボトックス

ボトックスは、まぶたのけいれんに効果がある注射剤として1996年に承認された。その後、顔面けいれん、首が傾いてしまう痙性斜頸、上肢下肢痙縮などの薬剤として使用されてきた。

同剤が神経から汗腺への情報伝達に関わっていることから、汗の量を抑える働きが可能となった。従来の筋肉注射による投与とは異なり脇の下に直接注射する皮肉注射によって行う。1回の注射で約4-9カ月間効果が持続する。

▼外部リンク

 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/

 

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