腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、クッションの役割を果たしている椎間板の一部が出てきて、神経を圧迫することで、腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなる症状を引き起こす。
(画像はウィキメディアより)
帝人ファーマの臨床開発
帝人ファーマでは、米国において、手術療法に代わる革新的な腰椎椎間板ヘルニア治療薬「KTP-001」の臨床試験を開始する。
「KTP-001」は、山梨大学大学院の波呂浩孝教授と横浜市立みなと赤十字病院 小森 博達副院長の発明に基づいて帝人ファーマと一般財団法人化学及血清療法研究所が共同開発・創製した薬剤である。生体内でヘルニアの自然退縮に関わる酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)と同じ構造のタンパク質を椎間板に直接注入することにより、ヘルニアの退縮を促す。
これまでの主流である手術に比べ、注射剤である本剤を使用する治療は、患者の負担軽減につながる。手術療法に代わるヘルニアの根本的な治療法となることが期待される。また、入院をほとんど必要としないという利点もる。
▼外部リンク
帝人ファーマ ニュースリリース2012年10月29日
http://www.teijin-pharma.co.jp/121029.html