医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > インフルエンザの予防行動にも経済格差の影

インフルエンザの予防行動にも経済格差の影

読了時間:約 1分2秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年11月23日 PM08:13

一回3000~3500円の予防ワクチン接種は”高い”

株式会社QLife(キューライフ)は2012年11月19日、世帯所得別にインフルエンザの予防接種や治療法についての意識や知識の違いをアンケート調査した結果を公開した。

この調査では大人一回で3000~3500円の価格帯が多くみられるインフルエンザの予防ワクチン接種について、その価格を回答者の半数以上が「高い」と感じていることが判明した。

また今シーズンのインフルエンザ予防接種の意向・実施について、「既にした」「するつもり」と回答したのは世帯年収1001万円以上の世帯では51.4%だったのに対し、401~600万円の世帯では41.6%と10ポイント近くも低い割合にとどまった。

(この写真はイメージです)

世帯年収における予防行動に明らかな違い

「今シーズンでの接種意向」以外にも、「昨シーズンの予防接種の接種率」、「予防接種しない主たる理由が費用であるかどうか」について、世帯所得が401~600万円世帯と1001万円以上世帯においては差がみられた。

「昨シーズンの予防接種の接種率」においては前者は後者よりも8.4ポイント低く、「予防接種しない主たる理由が費用である」については16ポイントも高かった。401~600万円世帯の37.0%が「費用が主な理由で予防接種はしない」と考えている。

ただし、治療薬についての知識については、予防フェーズで見られたような世帯所得間格差はみられなかった。

▼外部リンク

世帯所得別のインフルエンザの予防ならびに治療行動に関する
一般生活者 緊急1000人アンケート結果報告書
http://www.qlife.co.jp/news/121119qlife_research.pdf

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか
  • EBV感染、CAEBV対象ルキソリチニブの医師主導治験で22%完全奏効-科学大ほか
  • 若年層のHTLV-1性感染症例、短い潜伏期間で眼疾患発症-科学大ほか
  • ロボット手術による直腸がん手術、射精・性交機能に対し有益と判明-横浜市大
  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大