卵はコレステロールが溜まるので、心臓病のリスクが高くなることを心配して、1週間に1-2個にセーブしている人が多くいます。
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卵に食物性コレステロールが豊富に含まれていることは事実。アメリカ心臓病協会が1日の摂取量の目安としている300㎎に対して、卵1個に200㎎の食物性コレステロールが含まれるのです。
けれども、食物性コレステロールと血中コレステロールは別のものだという事実を知っている人は少ないもの。
食物性コレステロールが動物性の食べ物そのものに含まれているのに対して、血中コレステロールは肝臓で作られる、べとべとした物質なのです。
アメリカ心臓病協会によると、私たちの体のコレステロールで食物性に由来するのはわずか25%。残りは肝臓で作り出されるモノなのです。
それでは、食物性コレステロールは全体的なコレステロール値を上げるのでしょうか?答えはイエス。ただし、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪や飽和脂肪の方が、卵の食物性コレステロールよりも遙かに大きな影響を及ぼすのです。卵1個に含まれる飽和脂肪はわずか2グラムなのです。
専門誌Journal of the American Medical Associationに掲載された、14年間にわたって、医療関係者の食生活を追った大がかりな調査では、1日1個卵を食べている人で、特にコレステロール値が上昇したり、心臓血管系の病気にかかるというリスクは報告されませんでした。
さて、卵の安全度が分かったところで、卵が脳にもよい食品であることは知っていましたか?卵は脳の信号伝達に働きかけるコリンという物質も豊富なのです。
コレステロールに関する知識が一般の人に広がるにつれて、誤解を受けてきた卵の栄養。見直してみませんか?
▼外部リンク
The Jerusalem Post ; Healthy Eating: True or false? Find out the real story
http://www.jpost.com/Health/Article.aspx?id=221993