老け顔は心疾患の疑い
デンマーク・コペンハーゲン大学の研究によると、老けて見える人は同じ年でも若く見える人に比べて心臓疾患を患う可能性が高いという驚きの結果が出た。
(写真はイメージです)
テストパーソン1万1000人を35年かけて追跡
研究者たちは、実年齢と生物学的年齢の差に着目した。同大学のアン・ティビャーク博士は、年の割りに老けて見えるというのは循環器系の不良をあらわすとし、この研究結果を米国、ロス・アンジェルスで開催されたアメリカ心臓学会の会議で発表した。
この研究は1976年に始まり、1万1000人のデンマーク人を対象に行われた。
研究をスタートした頃は調査対象は40歳以上だった。研究者達は額や目じりのしわの数やその他老化のサインなど、対象者の容貌を細かく記録した。そして当時から35年以内に3400名の対象者が動脈瘤の心臓疾患を発症し、1700名が心臓発作に襲われた。
心臓疾患を伴う老け顔のサインは
心臓疾患の危険性は、それぞれの老化の進行具合に比例して増していった。それは、家族に心臓病の割合が多いなどの遺伝性要因のようなものなどを取り除けば、すべての年代の男女に当てはまる。
生え際の後退や耳たぶのひだ、まぶたの周りの黄色みがかった斑点など、3から4ほどの兆候が見られる人は、それらがない人に比べて心臓発作の危険性が57%上がり、心臓病の危険性が37%増す。コレステロール蓄積の兆候かも知れないまぶた周辺の黄色い斑点は、最も大きな危険性をはらんでいる事を研究者たちは発見した。
ただ、顔にあるしわや白髪などは、単なる老化による自然な結果であり心臓疾患とは関係ないとした。
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