医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 風疹の流行が止まらない、関東・関西の都市部で患者数が急増

風疹の流行が止まらない、関東・関西の都市部で患者数が急増

読了時間:約 53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年11月08日 PM08:13

風疹発生件数、5月以降に急増

2012年10月25日付、国立感染症研究所(NIID)の病原体情報報告書によると、今年の初めから、風疹ウイルスの分離・検出報告が続き、5月以降、関西や関東の都市部を中心に増加していることが判明した。

(この写真はイメージです)

関西・関東の都市部に集中

今年1月から10月までの都道府県別における風疹ウイルスの検出件数は、大阪府29件、兵庫県19件、神奈川県17件、千葉県12件、埼玉県11件、愛知県10件、三重県7件、東京都6件など、合計19都府県から133件の報告がされている。

風疹とは?

風疹は、発熱、発疹、リンパ節腫ちょうを特徴とするウイルス性発疹症。近年、その発生は減少傾向にあるが、まれに見られる先天性風疹症候群予防のために、妊娠が可能な年齢およびそれ以前の女性に対するワクチン対策が重要とされている。

風疹を予防するには?

日本では、平成6年度の予防接種法改正以後、予防接種の対象は、生後12か月以上から90か月未満の男女(標準 は生後12か月以上から36か月以下)とされている。予防接種により、幼児における風疹発症件数は減少したが、小学校高学年から中学生にかけての、女子の抗体陽性率が低く、小学校高学年より上の年齢における、予防接種対策の強化が課題となっている。

▼外部リンク

国立感染症研究所(NIID)
http://www.nih.go.jp/niid

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • トイレは「ふた閉め洗浄」でもエアロゾルは漏れる、その飛距離が判明-産総研ほか
  • AYA世代の乳がん特異的な生物学的特徴を明らかに-横浜市大ほか
  • 小児白血病、NPM1融合遺伝子による誘導機序と有効な阻害剤が判明-東大
  • 抗血栓薬内服患者の脳出血重症化リスク、3種の薬剤別に解明-国循
  • 膠原病に伴う間質性肺疾患の免疫異常を解明、BALF解析で-京都府医大ほか