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トランステック・ファーマ.2型糖尿病患者に対するTTP054を対象にした多施設第2相臨床試験の前進に期待

読了時間:約 1分15秒
2012年11月07日 PM05:43

患者募集が予想を超えたことから期待感

トランステック・ファーマは11月5日、2型糖尿病患者に対するTTP054を対象にした多施設第2相臨床試験における患者募集の進捗が予想を超え、2013年初頭には初のトップライン結果が得られる見通しであると発表した。

期間90日間のこの概念実証試験は、承認済みの経口糖尿病治療薬による血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象としている。TTP054はグルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP1r)の作動薬として作用する。

(この画像はイメージです・Wikiメディアより引用)

現在利用可能な糖尿病治療薬は、患者集団の大きな部分において糖尿病のコントロールに不十分なので、大きな医療ニーズに対応できるよう、新しい治療薬・治療機序の探求が不可欠となる。

同社によると、TTP054は臨床開発段階にある経口投与可能な低分子GLP1r作動薬として初めて、消化器副作用プロファイルの優れた潜在力を持つ経口薬として利便性を提供する。

GLP-1アナログ注射剤は、2型糖尿病治療で素晴らしい効果を示したが、悪心や消化器不調を含むいくつかの副作用が伴う。

TTP054について

TTP054はトランステック・ファーマの専有的な創薬プラットフォームのTTPトランスレーショナル・テクノロジーを活用して開発されている。

期間が28日間で、メトホルミンによるコントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象とした先行試験でTTP054は全試験期間を通じ、優秀な安全性プロファイルと、 空腹時血糖値および食後血糖値の統計的に有意な低下を示した。

同試験で観察されたグルコースコントロールは、HbA1cの値が1.0%を超えて長期低下することを予測させ、かつ、この試験でTTP054は良好な忍容性を示し重篤な有害事象も発生しなかった。さらに血漿脂質の有意な低下も観察された。

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