同僚のあの人は、徹夜仕事も大丈夫なのに………
理想的な睡眠時間は8時間と聞いたことはありませんか?けれども実際のところは、睡眠時間が短くても元気な人もいれば、たっぷり眠らないと調子が出ない人もいます。適切な睡眠時間は、誰にとっても同じではなく、実はその人が持っている遺伝子に影響されるのです。
(この画像はイメージです)
この研究は、ルドウィッグ・マキシミリアン大学のカーラ・アレブランド女史率いるチームが明らかにしたものです。
この遺伝子は、ABCC9と呼ばれています。体内時計の調節をする働きがあり、心臓病や糖尿病などの発症にも関連があると見られているそうです。
持っている遺伝子のタイプで適切な睡眠時間は決まる
研究はヨーロッパの4000人の参加者を対象に行われました。参加者の睡眠習慣について訪ねると同時に、遺伝子状況を調査したところ、ABCC9の特定のタイプの変異を持つ人では、短い睡眠時間で健康状態を維持できることが分ったそうです。
というわけで、個人個人の適切な睡眠時間は、産まれたときから遺伝子によって組み込まれているのです。能率の悪い徹夜仕事をして体力を落としてしまうよりも、自分に適切な睡眠時間を理解して、スケジュールを管理する方が能率が高まりそうです。
▼外部リンク
Health Doctrine ; ABCC9 Gene Controls Sleeping Duration
http://healthdoctrine.com/abcc9-gene-controls-sleeping-duration/