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肥満症治療薬を日本で承認申請、武田製薬

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2012年11月02日 AM07:13
肥満症

肥満症とは単に体重が過多になっているだけではなく、肥満に起因または関連する健康障害を合併し、医学的治療を必要としている状態のことである。2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風、動脈硬化などさまざまな症状が現れ、命にかかわることもある。

(写真は、ウィキペディアより)

肥満症治療薬

武田製薬は、肥満症治療薬「cetilistat」の製造販売承認申請を行った。cetilistatは、リパーゼ阻害薬で、消化管および膵臓から分泌される脂肪の分解酵素であるリパーゼを阻害し、消化管からの脂質の吸収を抑制する。

試験結果良好

申請にあたり、2型糖尿病および脂質異常症を合併した肥満症患者を対象として、本薬の有効性および安全性を検討した52週、プラセボ対照試験、安全性を検討した24週および52週、非盲検試験の臨床第3相試験3試験を実施した。

52週のプラセボ対照試験で、本薬投与群は、平均体重変化率について、プラセボ投与群と比較して有意な改善をみせ、さらにHbA1cとLDLコレステロールの変化について、プラセボ投与群と比較して有意な低下を示した。すべての試験で本薬は安全で忍容性が良好であることが確認された。

▼外部リンク

武田製薬 ニュースリリース2012年10月30日
http://www.takeda.co.jp/press/article_53845.html

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