米子会社”URLファーマ”のジェネリック事業売却
武田薬品が、米子会社の”URLファーマ”における ジェネリック(後発医薬品)事業売却にむけて、複数の企業と交渉を行っている模様である。複数のメディアが報じた。
ジェネリック事業は欧米では製薬大手も多く手がけており、競争が激化している。今後、武田薬品は同事業での採算困難な為、新薬に特化していく方向だ。
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URLファーマ、同年6月に買収の背景
同年6月に、武田薬品はURLファーマを8億ドル(当時の為替で約650億円)買収したばかりだ。URLファーマは通風領域に強みを持っており、09年発売の通風の治療薬”コルクリス”の11年の売り上げは4億3000万ドル強で、12年度は米国で4億4500万ドルの売り上げを見込んでいる。武田薬品は、慢性期の通風治療薬”フェブキソスタット”を09年から販売しており、URLファーマ買収で通風領域の強化と、米国事業基盤を強化する目的であった。
今後の展開
武田薬品は今後、売り上げの半分以上を閉める新薬に特化していく。特に新興国では特許の切れた格安な医薬品を現地の水準に合わせて販売し、欧米などの先進国では新薬事業を拡大する。12年度、日本を除く先進国での新薬が売上高に占める割合は46%であった。今後16年度までに新体制にて72%に引き上げる。
▼外部リンク
武田薬品、米ジェネリック事業を売却 採算困難で新薬に特化
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121017/
6月のURLファーマ買収時のリリース(英語)
http://www.urlpharma.com/NewsView.aspx?code=413G19G4M22&archived=False