日本市場初投入の前立腺癌治療剤
2012年10月23日(火)より、アステラス製薬株式会社は前立腺癌治療剤「ゴナックス®皮下注用」 (一般名:デガレリクス酢酸塩)を発売した。
ゴナックスは、皮下注射されるGnRH受容体アンタゴニストで、海外においては既に62か国で承認されている。アステラス製薬は、2006年1月にスイスの医薬品会社であるフェリング社(英名:Ferring Pharmaceuticals)とライセンス契約を締結し、その後2012年6月29日に日本で承認を取得し、同年8月28日に薬価基準に収載された。
(プレスリリースより引用)
テストステロンの産生を低下させ前立腺がんの増殖を抑制
テストステロンは男性機能維持のために必要なホルモンだが、前立腺がんにおいてはがん細胞の増殖を促進してしまう。
これに対してゴナックスは、脳の視床下部で産生されテストステロンの産生に関わるホルモンGnRH 受容体への GnRH の結合を競合的に阻害する。このことによりテストステロンの産生を低下させ、その結果、前立腺がんの増殖を抑制する効果が得られる。
▼外部リンク
GnRHアンタゴニスト(徐放性)/前立腺癌治療剤「ゴナックス(R)皮下注用」 新発売のお知らせ
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/pdf/