田辺三菱製薬株式会社は10月19日付で、同社と2008年5月から資本業務提携を行ってきた長生堂製薬株式会社との基本合意書を解約することとなったことを発表した。
両社はジェネリック医薬品事業を中心に資本提携を結んで、ジェネリック医薬品の製品ラインナップの充実や営業体制の拡充、多品種少量生産に対応可能な製造基盤の構築を進めてきたが、今回見直しを行った結果、たがいに期待した成果が得られていないとの判断に至り、提携解消となったとしている。
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資本提携の解消に伴い、田辺三菱製薬が保有する長生堂製薬の株式は、長生堂代表取締役の播磨氏に譲渡される。これにより、株式譲渡前は長生堂製薬株式会社の株式を、田辺三菱が867,000株保有し、持株比率51%となっていたが、今後は長生堂の播磨氏が、これを加えた1,357,000株を保有、持株比率80%をもつこととなった。
田辺三菱製薬は、新薬を中心とする医療用医薬品事業とともに、ジェネリック医薬品事業を新たな事業機会として位置づけ、2008年4月にジェネリック医薬品販売子会社の田辺製薬販売株式会社を発足させている。長生堂との提携はこの直後から続くものであったが、今回これを解消するに至り、今後はこのジェネリック医薬品事業における事業戦略を早急に見直し、新たな枠組みでの事業活動推進を目指していくとした。
なお、田辺製薬販売が取り扱っている長生堂製品については、現時点では引き続き、田辺製薬販売が医療機関への供給を継続するとしている。
▼外部リンク
田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/
田辺三菱製薬株式会社
http://www.mt-pharma.co.jp/index.php
長生堂製薬 株式会社
http://www.choseido.com/