10月15日、調剤薬局大手チェーンのクオール株式会社はCSO事業を展開するアポプラスステーション株式会社(本社 東京)の株式を取得し子会社化すると発表した。株式は投資ファンドなどから取得し、10月31日に引き渡し(取得価格は32億3500万円を算定)予定で、完全子会社化するとしている。
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アポプラスは薬剤師などの人材紹介やCSO事業を展開している。クオールは、アポプラスの持つ人材紹介・派遣業のノウハウを共有し、成長余地のあるCSO事業に本格参入することで、非調剤事業の成長もバックアップしようとの試みである。
クオールでは、主力の調剤事業のほか他分野に渡って注力しており、アポプラスの子会社化は、非調剤事業への投資の一環として行われた。「医薬品治験サポートのSMO事業」「食品CRO事業」「人材派遣」「出版関連事業」などの、非調剤事業において「2014年3月期に、100億円の達成」を目指している。
クオールの11年度業績は、売上高662.01億円、営業利益は33.08億円となり、非調剤事業の売上高は、20.00億円、営業利益1.76億円となる。クオールの3カ年中期経営計画によると、来年度(14年3月期)で、売上高1000億円を目標としている。
アポプラスは、平成5年に薬剤師・看護師・保健師等医療関連人材紹介・派遣事業を展開し、平成10年には国内企業としては初めてCSO事業に参入した。CSO事業は現在、同社の主力事業領域として成長発展しており、業界トップクラスの地位を確立している。11年度の業績は、売上高52.49億円、営業利益1.54億円であった。
製薬企業の業務の一部委託により、営業・マーケティング活動を受託契約、または代行、業務委託により製薬会社の販売活動に関わる一連の業務を提供するサービスをCSO事業という。またこの業務を行うCSO企業のメンバーをコントラクトMRと呼ぶ。
▼外部リンク
クオール株式会社HP
http://www.qol-net.co.jp/
アポプラスステーション株式会社HP
http://www.apoplus.co.jp/