日本病院薬剤師会(2010年より日本医療薬学会)が認定する「がん薬物療法認定薬剤師」の認定者数が、今年度で1002人と、2007年の制度開始から5年で1000人を超えたことがわかった。
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日本医療薬学会が認定するがん薬物療法の専門薬剤師であり、がん領域における薬物療法等についての高度な知識と技術を用いて質の高いがん薬物療法を医療チームの一員として提供する事を目的としている。当初は日本病院薬剤師会が認定機関であったが、2010年より、認定機関は日本医療薬学会に移管された。
医療や薬事は日々進化しているが、薬剤師には免許更新制度がなく、薬剤師になればその後、特にも勉強などをしなくても薬剤師として仕事を続けることができる。しかし本来は、時代の進歩とともに、常に最新の薬事に対する知識を得て更新しなければ、適切な薬事的ケアをするのが困難である。
そこで考えられたのが「薬剤師認定制度」であり、医学・薬学の高度化・専門化に伴い、特定の医療分野等において高度な知識や技量、経験を持つ薬剤師を認定する制度である。各種の認定薬剤師・専門薬剤師資格があり、様々に細分化された認定制度が作られた。
日本病院薬剤師会が認定するがん薬物療法の認定薬剤師であり、薬剤師としての実務経験を5年以上有し、がん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格する等の申請資格が必要となる。
その他にもいくつも条件があり、がん薬物治療に対して、知識・スキルを十分に満たしているものを研修認定薬剤師として認定、また認定期間は5年間とされ、認定の更新には初回と同条件の厳しい条件を満たさなければならない。
▼外部リンク
がん薬物療法認定薬剤師研修事業実施要綱
http://www.jshp.or.jp/cont/11/1209-4.pdf