RSウイルス感染症とその症状
今話題になっているRSウイルス。これは、毎年冬季に蔓延し、1歳までに約半数が、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するウイルスだ。せきやくしゃみなどの飛沫、また手指など、直接の接触を介して感染する。
(この写真はイメージです)
感染すると、2~8日の潜伏期ののち発熱、せき、頭痛など、風邪とよく似た症状が現れる。通常は数日~1週間で軽快するが、時として重症化し、肺炎などを引き起こす。特に感染者が乳幼児の場合は注意が必要だ。
広がる感染、注意呼びかけ
国立感染症研究所が今月19日に発表したところによると、1日~7日までの1週間で、RSウイルス感染症の患者数は全国で5007人。2003年の調査開始以来最多を記録したという。
例年、RSウイルス感染のピークは12月~1月の真冬。しかし今年は、9月の段階で既に通常のピーク時の患者数を上回っており、注意を呼びかけていた。
感染者数を都道府県別で見ると、最多は東京の548人、次が福岡で476人、大阪362人、埼玉220人と続く。
小さな子どもを持つ親にとっては気が気ではないだろう。手洗いやうがいなど、最低限の予防を心がけ、症状が出たらすぐに病院で診察を受けて欲しい。
▼外部リンク
国立感染症研究所 IDWR 2012年第40号2012年第40週(2012年10月1日~10月7日)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/souran/2744-2012-40.html