特発性肺線維症の発症の原因タンパク質解明
呼吸器の難病である「特発性肺線維症」の発症に、特定のタンパク質の量の低下が関わっていることを大阪大などのチームが発見した。
大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科の武田吉人助教と辻野和之医師らの研究グループが解明し、米医学誌に発表。「テトラスパニンCD151」というタンパク質の欠損・低下が同症を引き起こすことを突き止めた。同CD151を産生できないマウスの解析が発見につながったという。
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美空ひばりも冒された難病“間質性肺炎”
チームによると、特発性肺線維症は難病の特発性間質性肺炎の一種。せきや息切れなどの症状で発症し、数年で急激に悪化。炎症などにより肺が硬くなって破壊され、呼吸不全などで死亡することもある。推定患者は国内で1万数千人とされる。
武田助教によると、この発見により、今後原因の解明や新しい治療薬の開発につながるという。
▼外部リンク
肺難病の鍵になる物質発見 治療薬開発に、大阪大 – 47NEWS -
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100601001458.html
大阪大学大学院医学系研究科・医学部
http://www.med.osaka-u.ac.jp/