岩手医大付属病院県高度救命救急センターで暴れ、看護師に軽症を負わせた患者が、傷害の疑いで逮捕されました。
この患者は、36歳の女性。これまでにも酔ってこの病院に搬送され、その度に医師や看護師に殴る蹴るなどの暴行を繰り返していましたが、今回は怪我人が発生。病院の我慢も限界となり、逮捕される事態となりました。
(この画像はイメージです)
「モンスターペイシェント」とは、医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求果ては暴言・暴力を繰り返す患者のことを指します。(ウィキペディアより)
この患者も、「モンスターペイシェント」に当てはまりますが、「モンスターペイシェント」が医療従事者に与える精神的ダメージは計り知れず、貴重な人材が病院を辞めてしまうなど、非常に大きな問題になっています。
医療安全推進者ネットワークでは、「心を守るモンスターペイシェント対策」として「傾聴と共感が第一ステップ」としています。
まずは共感をしながら相手の話を聞くこと。その30秒を相手に付き合うことで、後々増大な時間をとられるクレームを避けることができる可能性が高いそうです。
また、2009年2月8日に開催された第14回日常診療経験交流会の中で行われた特別講演「モンスターペイシェント対策~その背景と予防~」では
・医療安全管理委員会の機能を拡充 し、モンスターペイシェントなどへの対処も追加する
・自身の医療機関で生じたケースレポートを医療安全管理責任者が活用し、全体で経験を共有する
などの対策が重要であるとしています。
▼外部リンク
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/
第14回日常診療経験交流会
特別講演「モンスターペイシェント対策~その背景と予防~」
http://www.hoken-i.co.jp/14th_nichijoushin/
岩手医大付属病院県高度救命救急センター
http://www.iwate-med.ac.jp/hospital/kyukyu/index.html