9月28日発表
統合失調症の急性期には、リスクが高い危険な行動につながる過度の興奮、焦躁、激越などの精神症状を速やかに鎮静させるため、経口投与が困難な場合には注射剤が使用される場合がある。
(この画像はイメージです)
日本イーライリリー株式会社は、統合失調症の急性期治療のための非定型抗精神病薬の注射剤「ジプレキサ(R)筋注用10mg」(一般名 オランザピン)の承認取得した。
ガイドラインによると、急性期治療の薬物治療において、定型抗精神病薬より錐体外路障害が少ない非定型抗精神病薬が第一選択薬とされている(統合失調症治療ガイドライン第2版、p.60-76, 2008)。
しかし日本では、今まで承認された速効性の非定型抗精神病薬の注射剤がなかった。
今回承認された「ジプレキサ(R)筋注用10mg」は「統合失調症における精神運動興奮」に適応が認められた最初で唯一(2012年9月現在、日本国内)の非定型抗精神病薬の速効性筋注製剤となる。
これによって統合失調症の急性期治療への新しい治療選択肢を提供できることになった。
「ジプレキサⓇ筋注用10mg」製品概要
一般名 オランザピン
薬効分類 抗精神病薬
効能・効果 統合失調症における精神運動興奮
薬効分類 抗精神病薬
効能・効果 統合失調症における精神運動興奮
(日本イーライリリー株式会社プレスリリースより引用)
統合失調症治療薬ジプレキサについて
ジプレキサ(Zyprexa)は非定型抗精神病薬と呼ばれる統合失調症治療薬、日本では2001年6月にジプレキサ錠(フィルムコート錠)の販売を開始現在はジプレキサ細粒、ジプレキサザイディス錠(口腔内崩壊錠)といった剤型がある。
「ジプレキサ(R)筋注用10mg」は、世界約83か国または地域で承認されている(2012年8月現在)。
▼外部リンク
日本イーライリリー株式会社プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2012/