医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 【PMDA】手術時の熱傷事故について 注意喚起

【PMDA】手術時の熱傷事故について 注意喚起

読了時間:約 1分9秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年09月26日 AM09:00
光源の熱で、患者の大腿部にやけど

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構は、医療安全情報No33「手術時の熱傷事故について」を、2012年9月24日に発出しました。

この医療安全情報は、光源や、電気メス、レーザーの先端部をドレープの上に置いていたところ、ドレープが焦げて患者の大腿部にやけどが発生したという事例が発生したことから、発出されました。

電源を切っても、しばらくの間は高熱のまま!

光源装置による「やけど」は、光源を点灯させた状態の硬性内視鏡をドレープの上に置いていたところ、ドレープが焦げてしまい、患者の大腿部にやけどが発生しました。

また、電気メス等の場合は、手術中、電気メスをドレープの上に置いていたところ、ドレープが焦げて患者の大腿部にやけどが発生しました。

このような事から、

・内視鏡や開創器などで光源を使用するときは、光源の先端部をドレープの上に直接置かないこと
・電気メスやレーザーの先端部をドレープの上に直接置かないこと

等を注意するようにとしています。内視鏡の先端部や、内視鏡から取り外したライトケーブルの先端部は、光源装置の電源を切ってからもしばらく熱を持ち、また、使用中の電気メスの先端部は約300℃にもなり、止めてからもしばらくの間、100℃以上の熱を持っています。

医療安全情報では、手術中の電気メスなどの管理方法として、

・ホルスターへの収納
・器械台への移動
・シリコンマットの使用

などが有効的であるとしています。

▼外部リンク

医療安全情報No33「手術時の熱傷事故について」
http://www.info.pmda.go.jp/anzen_pmda/

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 
http://www.info.pmda.go.jp/anzen_pmda/iryo_anzen.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず
  • 【文科省審議会】加計学園は定員割れ改善を-千葉科学大薬の現状指摘
  • 【NPhA調査】「在宅24回以上」が壁に-地域支援加算の施設基準
  • 【厚労省】ドラッグロスの78品目公表-開発困難事情など連絡を
  • 【厚労省】条件付承認「積極検討を」-通知一部改正で活用促す