子供の喘息薬使用が大人になったときの身長を低くする可能性がある。しかし、その差は小さく、平均0.5インチ(約1.27cm)、ステロイドで発作を防ほうが有効であると専門家は述べている。
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研究者達は、5歳から12歳までの喘息治療を4年以上受けていた945名の追跡調査を行った。子供達は3つのグループに分けられた。グループ1はコーチコステロイド薬ブデソナイド(製品名pulmicort あるいはrhinocort)を1日2回、グループ2はノンステロイド吸引薬、ネドクロミル(製品名tilade)、そしてグループ3は擬似薬を使用していた。
激しい発作を抑えるときには、全員が即効性の薬、アルブテロールと喘息の症状を治療するためのコーチコステロイド経口薬を使用していた。
子供達は女性が18歳以上、男性は20歳以上、成人するまで追跡調査を続けた。
ブデソナイドを摂取していた患者の身長は、ネドクロミルや擬似薬を投与されていた患者に比べ平均0,5インチほど低かった。この研究を始めた最初の2年間に差は少しずつ広がり、さらに調査を続けていくと、ブデソナイドを投与された子供達は、大人の身長に達した時、他のグループに比べて1,5インチ低かった。
セントルイスにあるワシントン大学医学部内科教授、ロバート・ストランク医師は大学の発行する新聞の中で語っている。
この研究は9月の頭に、ウイーンで開かれたヨーロッパ呼吸器系協会の会議で発表され、the New England Journal of medicin掲載された。
ストランク氏はセントルイス子供病院の喘息専門医はステロイド吸入薬を使用する子供の身長のために錠剤使用を控えた。子供達が病院に来るたびに身長を測り、成長度合いに目を光らせた。
ストランク氏は以下のように説明した。
他の専門家たちも、少しの身長の差は喘息発作の治療の重要性に比べておおきな問題ではないという意見に賛成している。
ニューヨーク、レノックスヒル病院の肺に関する専門医、レン・ホロビッツ氏もこの意見に同意しており、わずかな身長の差は大きな問題ではなく、何人かの患者はステロイド吸入薬無しでは、症状がひどいときには耐えられないこともある、とした。
▼外部リンク
the New England Journal of medicin
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1203229