脳死者からの臓器提供を受けた患者として国内最年少
国立成育医療研究センターは、生後間もない男児に、千葉県内の病院で脳死判定された男性の肝臓移植を行ったと発表しました。
移植を受けたのは、生後19日の男児で、劇症肝炎のため入院をしていました。脳死下で提供された肝臓の移植手術としては、国内最年少となります。
なお、8月末時点での2012年1月1日から2012年8月31日現在における臓器移植に関する提供件数は、脳死下では25件、心臓停止後では46件の、合計71件となっています。
(「この画像はイメージです」image by Jon Ovington’s photostream)
本人の意思は不明で、家族が承諾し臓器提供へ
臓器を提供したのは、30代の男性。千葉県内の病院に蘇生後脳症のため入院していました。
男性が提供した臓器のうち、心臓は大阪大病院の40代の男性へ、両肺は京都大病院の40代の男性へ、肝臓の片方は名古屋大病院の50代女性へ、そしてもう片方はこの男児へ提供されました。
男性は書面で臓器移植の意思を示していませんでしたが、家族からの承諾があり、移植が実現しました。
▼外部リンク
国立成育医療研究センター
http://www.ncchd.go.jp/
日本臓器移植ネットワーク
http://www.jotnw.or.jp/